撃鉄のクロニクルサンプルシナリオ シェアリング

ヒガタさんの大きく時代を3つに分けた上で共通の世界観を共有しつつ皆で色々シナリオ書いてこうぜって企画のサンプルシナリオの現代編。
大雑把に世界観を説明する為の短編といった所。


超設定や超兵器の無い比較的現実的な渋い感じの作品。
フロントミッション風味の人型兵器とACチックな会社絡みの陰謀とかはハードで硬派な世界感を目指している感じが伝わってくる。
ロマンを除いてメカが人型である有用性は実際問題どうなんだろうとか思うのは流石に野暮ったいかな。


話の展開としては最後の最後でグッと来る内容。
ジャンの最初に言った役割分担という言葉が作品のテーマとして、しっかりと書かれていて現実は人はあっけない最後を送るけれども、その思いは次に繋がっていく熱さと渋さを貫いた作品だと思う。


戦闘に関しては適当に突っ込ませたりしなければやられない程度で丁度いい。
ただ味方が1機でもやられてはいけないと言う制約が常に付いて回るのは集中攻撃を受けやすいSRCのシステム的には如何なもんだろう。
話の展開上仕方なくはあるけども。
それと最初の脱出の戦闘ではわざわざ離脱させるよりも返り討ちにしたほうが手っ取り早くて楽ってのはバランス的にも演出的にもまずいんじゃないかなと。
スーパーロボットじゃ無いんだし、リアルさを出すなら逃げざるをえない状況にしてかつ十分に離脱可能なバランスで調整して欲しかったなと。
ヘリの方は流石に対空兵器が乏しいので逃げたけども、一切頭を使わずに目的地に直行すれば良い様なものだし、結局その後イベントがあるんだから戦闘パート切っちゃっても良かったんではないかと思った。


戦闘以外では個人的な好みで言うと、開始直後のウィンドウ無し音だけってのがちょっと受け付けなかった。
まあそんだけ。


ハードな世界観ていうと理不尽に人が死んだり鬱な展開に持っていかれがちな中、ハード≠鬱ということで死に様をしっかり描いたハードな世界観がちょっと苦手な(正確には鬱系がキライ)僕でも楽しむ事が出来たサンプルシナリオとしての役割を十分に果たした一品と言えると思う。



汎用アニメが古くてエラー吐いたのはナイショだ。